鍋島松濤公園

2016.11.01[ 史跡・公園等 ]

鍋島松濤公園

元は紀州徳川家の江戸下屋敷・実は失業武士対策から生まれた「松濤」ブランド 鍋島松濤公園

渋谷屈指の高級住宅街「松濤」に唯一残された自然(?)、鍋島松濤公園。

元は紀州徳川家の江戸の下屋敷だったのですが、旧佐賀藩藩主の鍋島家に払い下げられたこの地区では失業武士対策として狭山茶を移植してお茶栽培が行われたそうです。その際に売り出すお茶につけられた名前が「松濤」。しかしその後鉄道の開通等によって静岡等から茶葉が流入するようになり廃止され、畑果樹園種蓄牧場「鍋島農場」を経て、関東大震災後に分譲され住宅地になったのが現在の高級住宅街としての「松濤」の始まり。

この公園と、現在「松濤中学校」が建っているエリアは「鍋島侯爵邸」だったようですが、後に庭園部分が当時の東京市に寄付され、「鍋島松濤公園」になりました。

決して大きくない公園ですが、敷地内の池に水車があり、一定時間ごとに動いています。春には桜、梅雨の時期には紫陽花と、季節ごとに様々な花が彩りを添えてくれます。また公園で遊んでいる子供達は国際色豊か。こんなところにも「高級住宅街」らしさを感じてしまいます。

この池から流れ出た水は神泉谷から流れ出た湧水と合流し、宇田川に合流していました。現在は合流する少し手前まで、川を塞いだ名残の道を確認することができます。

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