小雀五霊社(横浜市戸塚区小雀町)
2023.11.10[ 神社 ]
室町時代創建・江戸時代には小雀村の鎮守だった「小雀五霊社(横浜市戸塚区小雀町)」。
室町時代の明徳年間(1390〜1394年)に、金竜山燈明寺の円仲省鏡禅師によって創建されたと伝わっています。当初は現在元五霊と呼ばれる丘の上にあったのですが、1873年(明治6年)に神明宮のあったお伊勢山(現在地)に遷座しました。江戸時代には小雀村の鎮守だったと云います。
境内の石碑『五霊社造営誌』には、以下のように記されています。
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小雀町の鎮守五霊社は今から五百七十余年前後小松帝の明徳年間に金竜山燈明寺開山円仲省鏡禅師によって創建された祭神は天照大神天津彦火瓊々尊鵜葺草葺不合尊天忍穂耳尊彦火々出見尊の五柱の神霊である爾来今日迄五穀豊穣息災延命の鎮守として里人の崇敬篤いものであった展望広闊なこの地が社地に定められたのは明治六年で当初は元五霊と呼ばれる地に建立されたのである明治二十一年九月これを改築し社殿は壮麗を極めたものであったが大正十二年の関東大震災で倒壊したため翌大正十三年に再建し今日に到ったものである昭和十五年には紀元二千六百年と横浜市合併一周年とを記念して石段石垣の大改修を行った他度々補修を加え保存に努めて来たのであるが約半世紀の歳月を経て建物の朽廃甚だしくこのまゝ放置する事は出来ない状態となったこゝに氏子並びに町民相図り五霊社造営委員会を結成し明治百年を期して社殿を造営し町民の親和と繁栄を祈念しようと決したのである幸に多数の方々の賛同を得浄財の寄進を受けたので委員会は当初目標たる社殿造営のほか社務所集会所をともに完成し得たのであるこの殿堂を中心として町民の融和を図りもって永遠の隆盛を深く祈念するものである
昭和四十四年九月吉日
五霊社造営委員会
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御祭神は、天照大神・天忍穂耳尊・天津彦火瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鵜葺草葺不合尊。近隣の「御霊神社」とはちょっと違いますね。
最寄駅は、JR各線「大船」駅。徒歩だと30分ほどでしょうか。また大船駅方面からだと、結構登ります。。
神社外観。
社標。
最初の石段を登ったところにある鳥居。
手水舎。
拝殿。
拝殿前の狛犬。
御由緒の刻まれている石碑。
MAP
神奈川県横浜市戸塚区小雀町1193