祖師谷観世音堂(世田谷区成城)

2023.04.12[ 史跡・公園等 ]

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)

村民の請願によって造られたお堂 祖師谷観世音堂(世田谷区成城)

江戸時代建立・村民の請願によって造られた「祖師谷観世音堂(世田谷区成城)」。

観世音堂は、江戸時代前期の1654年(承応3年)に、祖師ヶ谷村の村民の請願により建立されたと伝わっています。また同じく境内にある薬師堂は、江戸時代中期の1726年(享保11年)に建立され、明治期にここに遷されました。

入口にある案内板には、以下のように記されています。

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観世音堂
当観世音堂は承應三年(一六五四)祖師谷村信徒一同の誓願に依り起立されたもので、延宝二年(一六七四)同村安穏寺住職権大僧都法印秀我の代に修復、其の後元禄十三年十一月(一七〇〇)に再建、今日に至っております。堂は四間半四方、十一面観音は寄木造一尺八寸許十七世紀後半のものと云われ、不動明王像には元禄十年六月(一六九七)の刻がある。境内燈籠の最も古いものは、萬治二年十月(一六五九)の建立である。
観世音菩薩は古来子供の無事・生長を御加護下さる「子育観音」と云われています。

薬師堂
当薬師堂は享保十一年九月(一七二六)安穏寺住職権大僧都法印賢光の代に下祖師谷村福田甚左衛門願主となって創立し、其の後明治中期に当境内に移設されたものであります。薬師如来は昭和三十五年作寄木造、脇侍は一木造、十二神将立像は何れも江戸時代中期の作と云われている。
薬師如来は心と身体の病をなおし生きる命の力を授けて下さると云われ、特に「眼病」にごりやくがあらたかであると古来当地の人々の信仰の厚い薬師さまです。

平成二年十月吉日
祖師谷観世音奉賛会

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週末の日中にお詣りしたのですが、地元の方が多く立ち寄られていました。今でも篤い信仰が続いていることが伺われます。

最寄駅は、小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵」駅。徒歩約15分ほど。

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)写真

外観。仙川によってできた斜面に建てられています。

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)写真

入口にある案内板。

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)写真

観世音堂。

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)写真

薬師堂。

祖師谷観世音堂(世田谷区成城)写真

境内の石塔群。

MAP

東京都世田谷区成城9丁目1−6

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