横濱水天宮・太田杉山神社
2019.01.10[ 神社 ]
旧太田村の鎮守「杉山神社」に合祀されて生まれ変わったお社
横濱水天宮・太田杉山神社
旧太田村の鎮守「杉山神社」に合祀されて生まれ変わった「横濱水天宮」(・太田杉山神社)。
旧太田村の鎮守だった杉山神社は、創建年代は不明ながら、1376年再建の棟札がかつて保存されていたことから、鎌倉時代以前の建立ではないかと云われています。また『新編武蔵風土記稿』には、「按するに都筑郡吉田村杉山神社は「延喜式神名帳」に載る所なりと云」との記載があります。もっとも、現在の新吉田杉山神社から勧請されたものかどうかは不明です。江戸時代には「杉山明神社」あるいは「杉山大明神」と呼ばれ、本地は薬師如来像だったそうです。
一方の横濱水天宮は、「吉田新田」の開発が行われていた江戸時代に、現在の横浜長者町付近に久留米の水天宮より御分霊を勧請し創建されたと伝わっています。その後荒廃していたようですが、明治期に河野与七と言う人がこの地を開墾した際に御神体を見つけ、社殿を再興したものの、先の大戦で焼失し、境内は進駐軍に接収されたため河野家の屋敷に仮の社殿を建立し奉斎されてきました。
そして1998年(平成10年)に太田杉山神社にこの水天宮が合祀され、「横濱水天宮」として新たに生まれ変わりました。
現在の御祭神は、日本武尊・天照皇大神・大物主神・崇徳天皇・豊受比売神・菅原道真・大山咋神・木花咲耶姫命・稲倉魂命・宇気母智命。公式サイトでは天御中主神・安徳天皇・建礼門院・二位の尼と、水天宮にまつわる神様だけが列挙されています。
最寄駅は、京浜急行本線「南太田」駅。徒歩10分ほど。
大鳥居。右に「杉山神社」、左に「水天宮」の社標があります。
先に進むと、注連縄鳥居があります。
拝殿。丘の中腹にあります。
狛犬。