若宮八幡宮(川崎市)
2018.01.15[ 神社 ]
境内末社の「かなまら祭」で世界的に有名になった、川崎・大師河原の総鎮守
若宮八幡宮(川崎市)
川崎・大師河原の干拓事業に伴い、多摩川を挟んだ六郷神社の氏子がこちらに移り住み、「干拓事業の守護神」として崇められていた仁徳天皇を祀ったことが起源と伝わる「若宮八幡宮」。
仁徳天皇は京都・淀川の治水工事を手がけたことから「干拓事業の守護神」と呼ばれるそう。また仁徳天皇は八幡様の一柱である応神天皇の子であることから「若宮」と名付けられたと伝わっています。
御祭神は、大鷦鷯尊(仁徳天皇)。
創建年代ははっきりしないようなのですが、室町時代の16世紀前半には創建されていたと考えられています。
最寄駅は、京浜急行大師線「川崎大師」駅。駅からすぐ。
境内社の金山神社。大師線の線路拡張に伴い境内社となりました。1977年に「かなまら講」が結成され、もともと江戸時代に性病除けや商売繁盛の願掛けとして行われていた「地べた祭」をもとに現在につながる「かなまら祭」が執り行われるようになったそうです。金山神社は古くから「冶金の神」とともに性神としても信仰されています。
境内社の大鷲神社。
境内社の稲荷社。
「大師河原酒合戦」記念碑。江戸時代にこの地で行われた「酒合戦」を記念して建てられた石碑。
大蛇丸底深(大師河原を開拓し名主となった池上幸広)勢15人と地黄坊樽次勢17人が互いに名乗り合い、酒の強さを競いながら練り歩き、この若宮八幡宮で和睦したという実話に基づくものだそう。現在は「水鳥の祭り」として再現しているそうです。ちなみに「水鳥」とは、「水=氵(さんずい)」「鳥=酉」で、つまりは「酒」。平和な江戸時代ならではの?エピソードですね。