子安八幡神社(北糀谷)
2020.04.20[ 神社 ]
六郷用水を開削した小泉氏が代々所領した地に建つ八幡さま
子安八幡神社(北糀谷)
六郷用水を開削した小泉氏が代々所領した地に建つ「子安八幡神社(北糀谷)」。
室町時代の応永年間(1394〜1428)に、鎌倉の鶴岡八幡宮より御分霊を勧請・創建したと伝えられています。いろいろ調べてみたのですが、いつから「子安八幡」になったのかは残念ながらわかりませんでした。大田区内には、仲池上にも子安八幡神社がありますが、こちらと関連があるのかも不明です。
御祭神は、應神天皇。
最寄駅は、京浜急行本線「梅屋敷」駅、あるいは京浜急行空港線「糀谷」駅。現在は新呑川沿いに位置しており、神社前の橋も「八幡橋」と呼ばれていますが、旧呑川からは200mほど離れています。
拝殿前の鳥居。
拝殿前の狛犬。
明神型鳥居としては大田区内最古と言われる石鳥居。大田区教育委員会の案内板には、以下のように記されています。
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北糀谷は、もともと下袋村といい、六郷用水開削の功労者小泉次大夫の知行地であった。
この石鳥居は、六代目地頭小泉藤三郎包教のとき、安永三年(一七七四)氏子総代が地頭の武運長久を祈って奉納したものである。この時代の領主と村民との結びつきを知るうえでも貴重といえる。
石鳥居は、明神型の区内最古のものであり、貫の両端は欠けているが、笠木の反りもゆるやかで美しく、全体に安定した姿を見せている。
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境内社。
境内社。
境内の風景。
呑川沿いの大鳥居。拝殿に向かって低くなっているのがわかります。
大鳥居前・呑川にかかる「八幡橋」からの眺め。もっとも、この場所に呑川が流れるようになったのは(農業用水時代を除く)戦後以降のようです。