甲神社(横浜市青葉区鴨志田町)
2021.06.09[ 神社 ]
鴨志田の産土神として篤く崇敬されてきた神社
甲神社(横浜市青葉区鴨志田町)
鴨志田の産土神として篤く崇敬されてきたと伝わる「甲神社(横浜市青葉区鴨志田町)」。江戸時代には「甲明神社」と呼ばれていました。
戦国時代の創建と伝えられており、以来、旧鴨志田村(現在の鴨志田町)の産土神として祀られてきました。
旧鴨志田村はかつて鴨志田氏が治めていた地。しかし、鎌倉時代初期の「畠山重忠の乱」の際に、畠山重忠方に加勢し共に倒れ、地名のみ現在に伝わっています。その後鴨志田村・寺家村には大曽根氏が入り、以後江戸時代まで当地の領主を務めました。
境内にある「甲神社 社殿造営記念碑」の中の「由緒沿革」、以下のように記されています。
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創立年代不詳であるが戦国時代と伝えられ、新編武蔵風土記稿に記載されている境内地後方続きに土手数丁あり、此地を腰巻といわれ此所より種々の土器が出土し往古の城跡であると古老の伝説がある、御神体は石剣に似ているので祭神日本武尊・社名甲神社と称したのも武士の崇敬が篤かったことが推察できる
爾来鴨志田町の産土神として篤く崇敬されている
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御祭神は、日本武尊。
現在は武州柿生琴平神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、東急こどもの国線「こどもの国」駅、あるいは東急田園都市線「青葉台」駅。どちらからも徒歩だと30分以上かかると思います。
神社全景。
横から。神社のある場所だけ、周囲より高くなっているのがわかります。「由緒沿革」には「往古の城跡」とありますが、古墳の跡かも?
正面の鳥居。
拝殿に向かって右手には、地神塔や庚申塔、石宮があります。
拝殿。
拝殿前の狛犬。
御由緒の刻まれた石碑。
MAP
神奈川県横浜市青葉区鴨志田町296