諏訪神社(川崎市高津区諏訪)
2018.10.11[ 神社 ]
諏訪神社上社の大祝を務めていた諏訪氏の末裔が創建した由緒正しい諏訪社
諏訪神社(川崎市高津区諏訪)
旧諏訪河原村の鎮守として崇敬されてきた「諏訪神社(川崎市高津区諏訪)」。
神社御由緒によると、『信濃国の豪族諏訪安藝守源頼忠の末孫、諏訪左近頼久なる者が天正十八年(1590年)、主家北條左京大夫氏直の許を離れ此の地に来り、慶長年中、深く崇拝する 信州諏訪大社の大神の分霊を受け守護神としてここに勧請せり』とあります。
「諏訪安藝守源頼忠」とは、信濃国諏訪の領主にして諏訪神社上社の大祝を務めていた家系の一族。武田信玄の諏訪侵攻後は武田家に仕えたそう。その後に出てくる「主家北條左京大夫氏直」とは、戦国武将・北条氏直のこと。つまりかつて諏訪を治め、諏訪神社上社の大祝を務めていた一族が、後北条氏没落後この地に信州諏訪大社の御分霊を勧請し創建したのが起源のようです。由緒正しき「諏訪神社」の系統を引き継いでいる神社なんですね。
明治期に近隣の杉山社、大陸天社、神明社、稲荷社を合祀し、村社となっていました。
御祭神は、建御名方神、五十猛命、日本武尊、大日孁尊、保食神。
最寄駅は、東急田園都市線「二子新地」駅。徒歩5分ちょっと。距離的には駅から近いのですが、現在周囲は住宅地になっている上細い路地が入り組んだ場所なので、スマホ(の地図アプリ)片手に向かうのが無難かも。
境内の御由緒板。
社殿前の鳥居に掲げられた扁額。
参道の前の鳥居の横にある社標と地神塔。