上高倉諏訪神社(藤沢市高倉)
2023.07.25[ 神社 ]
江戸時代創建・旧千束村の鎮守「上高倉諏訪神社(藤沢市高倉)」。
1625年(寛永2年)、七ツ木村から分村した千束村に、諏訪大社より御分霊を勧請し創建されたと伝わっています。江戸時代には千束村の鎮守として祀られていました。
長後地区郷土づくり推進会議による案内板には、以下のように記されています。
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この高倉の諏訪神社は、江戸時代初期の寛永二年(一六二五年)、信濃国一ノ宮諏訪大社から勧請、創建されたと伝えられています。祭神の建御名方神は記紀神話によれば、大国主命の御子で事代主命(えびす様)の弟に当る神様で、諏訪湖の水の神として諏訪大社の祭神となりました。農耕の神、漁業の神、養蚕の神など御神徳の多い神様です。八坂刀売神は坂(峠)や道の神で、縁結びの神でもあり建御名方神の妃神ですが、地方神話にのみ登場する神様です。
拝殿正面に掲げる「諏訪神社」の奉納額は、元警視総監・法務大臣を務められた上高倉出身の秦野章氏の揮毫によるものです。
また、拝殿内には江戸時代末期、千束村で「箭泉堂(笋泉堂とも)」という筆学所を設け、周辺各村の農家の子弟に「読み・書き・算盤」に加え、「絵画」の指導もしていた師匠の矢沢保光(絵師でもあり雅号を玉秀と称した)が描き、文久三年(一八六三年)にこの神社に奉納した役者絵の「絵馬」五点が残されています。
令和二年(二〇二〇年)三月吉日
長後地区郷土づくり推進会議
歴史散策の会
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御祭神は、建御名方命・八坂刀売神。他に、天神、八幡、稲荷も合祀されているようです。
現在は藤沢の白旗神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、相模鉄道いずみ野線「いずみ中央」駅、あるいは小田急江ノ島線「長後」駅。明治期の地図を見ると、境川沿いの水田地帯の中にお祀りされていたことがわかります。
参道の鳥居。
神社入口。石段の上に社標が見えます。
狛犬がお出迎え。
拝殿。
拝殿の扁額。
拝殿の脇を進み川が見渡せる場所に、諏訪社の石宮があります。こちらの神社は、諏訪社を含め合祀した神社も石宮として境内にお祀りしているようです。他に八幡社、稲荷社、天神様があります。
鐘楼。
MAP
神奈川県藤沢市高倉2674