寄木神社(品川区)
2017.04.29[ 神社 ]
日本武尊東征の際の逸話が残る漁師町のお社
寄木神社(品川区)
日本武尊東征の際、相模国から上総国へ船で渡ろうとしたところ時化で船が沈みかけたそう。その時に日本武尊の妻・弟橘姫が自ら海に身を投じたところ無事に上総へ着くことができたと『日本書紀』に残されているそうです。この時に船の破片が当地に流れ着き、これを地元の漁師が祀ったのが「寄木神社」の起源だと伝えられています。現在は天王洲や品川埠頭等の埋め立て地が続いていて海が近いイメージはありませんが、江戸時代には、鳥居を出ると目の前は海、という場所。
日本武尊伝説とのつながりはわかりませんが、海から流れ着いたもの(木片だったり木像だったり)を祀り海の安全を祈願するというのは日本各地で見られることのよう。こちらの神社の逸話もそのバリエーションのひとつなのでしょう。
御祭神は日本武尊、弟橘姫命。相殿に西宮大神、大己貴命、少名彦尊。
最寄駅は京浜急行本線「新馬場」駅。徒歩10分ほどでしょうか。古くから貴布禰大明神の末社だったそうで、現在も荏原神社の兼務社となっています。
三組の狛犬が並んでいます。