下川井三嶋神社(横浜市旭区下川井町)
2022.10.24[ 神社 ]
旧川井村の鎮守として祀られていたと伝わる「下川井三嶋神社(横浜市旭区下川井町)」。
創建年代は定かではありませんが、江戸開府よりも前に創建されていたのではないかと伝わっています。一説には、豊臣家の家臣だった人がこの地に住み着き、主君の再興を祈願して創建したとも云います。
境内に掲げられている御由緒板には、以下のように記されています。
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三嶋神社は創祀が詳らかではありませんが、旧川井村が川井・上川井・下川井の各村に分かれた江戸時代・寛永年間頃(一六二四~一六四四)以前には創建されていたと伝えられています。
当社の御祭神である大山祇命(三嶋大明神)は、伊豆国三嶋大社より勧請(御分霊を戴く)されました。三島大社は、平安時代に編集された『延喜式神名帳』でも特に霊験あらたかなる神として、名神大社に列し、武家の崇敬も篤く鎌倉・室町・江戸時代と各時代を通して崇敬されました。
大山祇命は大山を司る神のみならず、水源や田畑の稔りにも関わるため、古くから農業や林業、鉱業の守護神としての信仰が篤く、また源氏の棟梁でもあった源頼朝が平氏打倒を三島大明神に祈願し、見事に成功をおさめて鎌倉幕府を開いて以来、立身出世の神としても信仰されるようになりました。
当地は江戸期を通して幕府の天領であり旗本の倉林氏が知行(間接支配)しました。江戸時代後期に編まれた官撰地誌である『新編武蔵国風土記稿』には、「三島社 見捨地(租税が免除された土地)、二段(反)許り、村の東の方にあり、平地にして松杉数樹繁茂す。社は二間四方西向きなり、社前に木の鳥居を立て、神體は長さ一尺許り、此の辺りの鎮守にして、例祭は九月十一月の内、其日を定めずして祭れり」とあります。
現在の社殿は昭和十二年に改築されたもので、平成二十四年には神楽殿が改築されました。境内には横浜市の名木古木指定登録樹木(カヤ・ケヤキ)があります。
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御祭神は、大山祇命。
現在は川井宿町の八幡神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、相模鉄道本線「鶴ヶ峰」、あるいは「三ツ境」駅。
正面の鳥居。
境内の眺め。
拝殿。
拝殿前の狛犬。
境内の御由緒板。
MAP
神奈川県横浜市旭区下川井町334