天祖神社(港区)
2017.02.06[ 神社 ]
「龍土神明宮」とも呼ばれる六本木の氏神様
天祖神社(港区)
南北朝時代に伊勢神宮内宮を勧請し飯倉城山に「神明社」として創建されたと伝わる「天祖神社」。
「品川沖から毎夜、龍が灯明を献じた」という逸話があり、このことからこの地は「龍燈山」とも呼ばれていたそう。
江戸初期の江戸城拡張に伴い、現在地に遷座。「龍燈」からこの地域も「龍土町」(りゅうどちょう)と呼ばれるようになり、神社も「龍土神明宮」と呼ばれるようになりました。なお「龍土町」は江戸時代から戦後まで町名として使われていましたが、現在は「六本木」町域他に編入されているようです。
1845年の青山大火で社殿を焼失、明治期に再建。その後昭和20年の東京大空襲にも遭い焼失ましたが、戦後に現在の社殿が再建されました。
現在の御祭神は天照大御神、伊邪那伎命、伊邪那美命。
都心部にありがちな?ビルの敷地の一角に遷座するような形式ですが、面白いのは神社裏手側に整備された緑地。裏手側から社殿の屋根が見えたので登ってみましたが、こちらからも社務所の横に出られるようになっていました。この緑地、実は隣接するビルの地下駐車場入口の屋根部分に位置しています。