石浜神社
2019.07.19[ 神社 ]
奈良時代後期創建・荒川区内で最も古い神社
石浜神社
奈良時代後期創建・江戸有数の景勝地として賑わっていたと伝わる「石浜神社」。
724年(神亀元年)、聖武天皇の勅願によって創建されたと伝わる、荒川区内で最も古い神社です。
源頼朝が奥州征討の際にこちらで戦勝を祈願し、勝利を挙げ帰還した後社殿を造営し寄進したと伝わっています。また蒙古襲来の際には官幣が奉納される等、朝廷や武家からの信仰が篤かったそうです。
江戸時代には「神明社」「石濱神明宮」また「朝日神明宮」と称し、隅田川沿いの立地に筑波山・富士山と二つの霊峰を望めるとあって、江戸有数の景勝地として賑わっていたそうです。
隅田川の「スーパー堤防」整備に伴い、1988年(昭和63年)に現在地に遷座、社殿等もこの時に改築されました。
御祭神は、天照大御神・豊受大御神。また「浅草名所七福神」のひとつとして、「寿老神」を祀っています。
最寄駅は、各線「南千住」駅。徒歩20分ほど。
近年に現在地に遷座したとはいえ、拝殿の前に立つと「威厳」のようなものを感じる、なかなか趣のあるお社です。思わず「スーパー堤防」よりもこちらの神社の御神徳の方が強そう。。などと思ってしまいました。
大鳥居と社標。
二の鳥居。
注連縄鳥居。その先に拝殿が見えます。
境内社、左は招来(おいで)稲荷神社。中央はその稲荷社にあったという狐穴を祀っている「白狐祠」。右に見えるのは富士塚。1758年(宝暦8年)に建立されたものを、この地に再現したもの。でも残念ながら(?)富士山はこの方角ではありません。。