平河天満宮
2017.05.17[ 神社 ]
江戸三大天神のひとつ・太田道灌による勧請と伝わる天神さま
平河天満宮
江戸城を築城した太田道灌が、ある時菅原道真の夢を見たそう。その翌朝に菅原道真自筆の画を贈られた道灌は、その夢を霊夢(お告げ)と感じ、江戸城内に創建したと伝わる「平河天満宮」。
菅原道真が梅を愛でたことからこの天満宮の周囲に多くの梅を植え、その場所は今も平川門内に「梅林坂」としてその名が残っているそうです。
徳川家康の江戸入城後門外に遷座、さらに徳川秀忠によって現在地に遷座しました。「平川門にあった天満宮」が移ったことからこの地が「平河町」と呼ばれるようになったと云われています(実際にこの地が正式に「平河町」になったのは明治以降だそうですが)。
御祭神は菅原道真公。相殿に誉田別命、徳川家康公。
「梅」のみならず(梅は天満宮の社紋になっています)、「牛」もまた天満宮の神使としてシンボル的存在です。平河天満宮には「撫で牛」をはじめ多くの牛像が奉納されています。
神社の御由緒書きには「江戸三大天神」とあります。これは、亀戸天神社、湯島天満宮、そしてここ平河天満宮を指すそうです(※一般的に「江戸三大天神」は亀戸天神社、湯島天満宮と、国立にある谷保天満宮を指すことが多いようです)。また十返舎一九の『菅神御一代文章』に記された「東都七天神」のひとつでもあります。
最寄駅は東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅。公式ホームページには「徒歩1分」とありますが、もうちょっとかかるかも。
「撫で牛」と「石牛」。他にもいくつもありました。
千代田区内に現存する最古の鳥居。