帷子川水源(横浜市旭区上川井町)
2024.02.02[ 史跡・公園等 ]
横浜港に流れ着く帷子川の水源地帯「帷子川水源(横浜市旭区上川井町)」。
もともとの水源は現在の若葉台団地内だったようですが、団地の造成に伴い地形が変わり、現在はこの場所が水源地とされています。もっとも、写真に収めた湧き水がでているような岩は「モニュメント」で、地図を見ると実際の水源はもう少し上流にあるようです。
旭区・旭ボランティアガイドの会による案内板には、以下のように記されています。
==========
帷子川水源
帷子川は延長約17.3km、流域面積約57.9k㎡の二級河川です。
【名前の由来】
現在の天王町一帯は昔、一方が山で片方が田野の平らな地形をしていたため、片平(かたひら)と呼ばれ、その中を流れる川を「かたひらかわ」と呼ばれたのが転化したなど、名前の由来については諸説あります。
太田道灌作の「平安紀行(文明12年1480年)」の中で「日盛りはかたはだぬぎて旅人の汗水になるかたひらの里」が京都聖護院の僧・道興作の「廻国雑記(文明19年1487)」に「かたひらの宿」と文献に帷子の名が出ています。
【治水・環境対策】
昭和33年(1958年)台風22号(狩野川台風)による大水害のあとにも幾度となく大きな浸水被害が発生し暴れ川といわれていました。洪水をなくすべく河川の直線化(ショートカット)や川床の掘削、護岸工事、地下分水路、地下雨水調整池、河口地域の高潮対策など大規模改修が連綿と進められています。一方、流域のエ場や生活排水による河川の汚染はひどい状態が長く続いたが、下水道の普及など環境問題に関心が向いたことにより、帷子川の汚染状況は改善され自然が戻りつつあり、アユやギバチ等確認されています。
==========
この「水源」一帯は現在「上川井町小川アメニティ」として綺麗に整備されています。
最寄駅は、東急田園都市線「町田グランベリーパーク」駅、あるいは「すずかけ台」駅。
若葉台団地に接する道路から。左側の階段を下ったところに水源があります。
こちらが水源と銘打ったモニュメント。
旭区・旭ボランティアガイドの会による案内板。
水源と言われる場所のすぐそばにはこのような場所が。かつては水神様か弁天様がお祀りされていたのでしょうか?
水源域から下流に向けて「上川井町小川アメニティ」として整備されています。
MAP
神奈川県横浜市旭区上川井町