胡録神社
2019.07.20[ 神社 ]
川中島の戦いに敗れた武士が開拓地の守護神として祀った第六さま
胡録神社
川中島の戦いに敗れた武士が流れ着き、開拓した村の守護神として祀ったのが起源と伝わる「胡録神社」。
1561年(永禄4年)、武田信玄と上杉謙信によって争われた「川中島の戦い」において、敗れた上杉方として戦った高田嘉左衛門他十数名が落ちのび、この汐入の地を開拓し永住の地として生活の安寧を願い奉斎したと伝わっています。かつては「第六天」と称していたということから、第六天社として創建されたものと思います。
明治期の神仏分離によって現在の「胡録神社」に改称されました。
現在の御祭神は、面足尊・惶根尊。御祭神も、おそらくはこの時期に変更されたのだと思います。
もともとの境内地は現在よりも数十メートル川側(北側)にあったのですが、地域の再開発により2003年(平成15年)に現在地に遷座しました。
最寄駅は、各線「南千住」駅。徒歩10分ほど。
大鳥居と社標。2003年遷座ということもあり、全体的に真新しさを感じる境内です。
二の鳥居。手前には、獅子山の狛犬が鎮座しています。
境内社。右は刀塚。高田嘉左衛門達がこの地を開拓するにあたり兜と刀を地中に埋めた故事に因み戦後に造営されたものですが、胡録神社遷座の際に合わせてこの地に祀られるようになりました。左は道祖神。
「胡粉を挽いた臼」。江戸時代にはこの地域で胡粉づくりが盛んだったとのこと。