小杉駅と供養塔
2019.06.23[ 史跡・公園等 ]
中原街道の宿駅(継立場)として設けられた「小杉宿」を偲ぶ供養塔
小杉駅と供養塔
中原街道の宿駅(継立場)として設けられた「小杉宿」を偲ぶ供養塔「小杉駅と供養塔」。
中原街道は、もともと相模国の国府から江戸へと繋がる、古東海道の一部だったとも伝わる古道。後北条氏によって整備され、江戸時代には虎ノ門から平塚の中原御殿へと続く道として「中原街道」と呼ばれるようになり、東海道が整備された後も脇街道として使われていました。
「小杉宿」は、1673年(寛文13年)に宿駅(継立場)として設けられました。この供養塔は1848年(弘化5年)に建立されたもの。「武州橘樹郡稲毛領小杉駅」という文字が刻まれており、また台座には「東江戸、西中原」と書かれています。
なお、このタイトルは、この供養塔にそばにある案内板に合わせたもの。現在、この供養塔以外で往時の「小杉宿」を偲ぶものとして残っているのは、旧街道ならではの道幅の狭さや、すぐそばの(小杉御殿防御のための)「カギ道」あたり。どれも気にしなければ素通りしてしまいそうなものですが、意識してみると、なかなか楽しいものです(よね?)。
最寄駅は、JR南武線・東急東横線「武蔵小杉」駅、あるいはJR南武線「武蔵中原」駅。
この通り(写真左側)が「中原街道」。供養塔やその案内板は、気にしないとそのまま通り過ぎてしまいそうですよね。
供養塔の台座部分。