下谷神社
2017.11.30[ 神社 ]
かつては上野山に祀られていた、東京で最も古いお稲荷さま
下谷神社
奈良時代に創建された、東京で最も古いお稲荷さま「下谷神社」。
730年、峡田(はけた)稲置等によって、大年神・日本武尊を祀り創建されたとのこと。藤原秀郷が平将門征伐の際にこちらで祈願し、凱旋後に社殿を新たに造営したと伝わっています(この逸話、都内の多くの稲荷社に残っていますね、、)。
もともとは現在の上野公園内に鎮座していましたが、寛永寺建立に伴い2度目の遷座にて現在地に落ち着きました。現在銀座線の駅名に残るかつての町名「稲荷町」は、こちらの神社が由来です(町名としての「稲荷町」はなくなってしまいました)。
古くから「下谷稲荷社」と呼ばれていましたが、明治期に現在の「下谷神社」に改称。
関東大震災では社殿が焼失してしまいましたが、先の戦争では無事だったそう。
なお「下谷區史」によると、御祭神は古来倉稲魂命で、明治維新後に大年神・日本武尊になったと記されているようです。
現在の御祭神は、主祭神として大年神、配祀祭神として日本武尊。
最寄駅は、東京メトロ銀座線「稲荷町」駅。各線「上野」駅からなら徒歩5分ほど。
「寄席発祥の地」碑。初代山生亭花楽(現在は三笑亭可楽と改名)が下谷神社の境内で行った寄席興行を行ったことによるもの。
境内社の稲荷社前のお狐様の群れ。
浅草通りに面した、北側の参道にある大鳥居。
南側に向いた参道にある鳥居と社標。