ラヂウム霊泉湧出記念碑(横浜市港北区樽町)
2022.08.25[ 史跡・公園等 ]
綱島温泉のきっかけとなったラジウム鉱泉が湧出したことを記念した石碑
ラヂウム霊泉湧出記念碑(横浜市港北区樽町)
綱島温泉のきっかけとなったラジウム鉱泉が湧出したことを記念した石碑「ラヂウム霊泉湧出記念碑(横浜市港北区樽町)」。
1914年(大正3年)、当時樽町に住んでいた加藤家の井戸から出た赤い水を検査したところ、ラジウム鉱泉であることが確認され、これをきっかけに樽町地区に温泉旅館が出来はじめたのが「綱島温泉」の始まりなのだそう。1926年(大正15年)の東横線開業時に現在の綱島駅ができた際、その駅名は「綱島温泉駅」でした(1944年に現在の「綱島駅」に改称)。
こちらの石碑は鉱泉が湧き出た加藤家があった場所(現在地より南に30mほど行った三叉路)に1933年(昭和8年)3月に建立されたのですが、2019年(平成31年)2月に現在地に移設されました。綱島温泉というと綱島駅近辺のイメージがあったのですが、発祥は川を渡った対岸の樽町側だったんですね。
綱島温泉は「東京の奥座敷」と宣伝され、最盛期には300人以上の芸者衆に80軒ほどの温泉旅館があったのですが、新幹線の開通後急速に衰退し、現在では(一部の銭湯を除き)宿泊施設は無くなってしまいました。
最寄駅は、東急東横線「綱島」駅。
MAP
神奈川県横浜市港北区樽町2丁目10