横浜御嶽神社（横浜市栄区上郷町）

神奈川県南東部に広く信仰を広げた起立講の総本社「横浜御嶽神社（横浜市栄区上郷町）」。

明治三十年頃に、木曽御嶽神社より御分霊を勧請し創建されたと云います。こちらの創建に携わった森家が「神奈川縣起立講（きりゅうこう）」を結成し、横浜南部や横須賀・鎌倉方面への布教に努めたのだそう。神奈川県南東部の木曽御嶽山信仰の総本社と言える神社です。

拝殿に掲げられている御由緒板には、以下のように記されています。

==========

初代先達、森巳之助翁が木曽御嶽山に於いて修行をはじめ大乗仏教のひとつ「天台寺門教会」に属し法名を授かり県下福取締役の役職を拝命した。
木曽御嶽神社より御分霊を勧請し社を創立。当社の創始である。潔斎の為の水行場、飛び地境内「御嶽山遥拝所」を設け信仰の場を整えた。
教派神道十三派のひとつ「御嶽教」にも属し「神奈川縣起立講」を結成。主に、現在の横浜南部・横須賀・三浦・逗子・鎌倉・湘南方面の家々に自らの脚で出向き、加持祈祷を厳修。神徳発揚著しく、県内全域東京都内まで広く崇敬者を集めた。その数「壱萬講」と称される程、各地区ごとに講中が結成され信仰の祈願所として賑わい栄華を極めた。
昭和五十一年に単立の神社として独立。現代に珍しい神仏習合を伝え、ご参拝のみなさまの心の拠り所として今日に至る。
市内唯一、霊峰木曽御嶽山の神々をお祀りしている神社である。

==========

御祭神は、国常立尊・大己貴命・少彦名命。

最寄駅は、JR根岸線「港南台」駅。徒歩だと、30分以上かかります。

横浜環状4号線沿いにあるのですが、神社は坂を登った少し奥にあります。こちらの看板が目印。

正面の鳥居。

参道を少し進むと、次の鳥居が。御嶽神社の拝殿は、この先左側にありまず。

拝殿。スペースがなくて、正面からは撮影できませんでした。

拝殿に掲げられている御由緒板。

境内社の御嶽稲荷社。

こちらは御嶽不動尊。