神明社(世田谷区等々力)

2021.10.21[ 神社 ]

神明社(世田谷区等々力)

集落の氏神さまとして祀られてきた小祠 神明社(世田谷区等々力)

集落の氏神さまとして祀られてきた小祠「神明社(世田谷区等々力)」。

創建年代は不明ですが、等々力・上原集落の氏神として古くから祀られてきたそうです。明治期に玉川神社に合祀されましたが、1978年(昭和53年)に還座しました。

『神明社縁起』と書かれた案内板には、以下のように記されています。

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此の処にもと神明社と称する神祠があり部落の人達は之を俗に「お伊勢さん」と呼んで崇敬しました。その創立は不明であるがかなり長い年月を経た石造の古社で上原部落の人達は氏神として事ある毎に豊作を祈り又防火や疫病の平癒を祈願して来ました。明治七年境内地が寺持ちとなりましたが、従来の行幸を行うには支障を来たしませんでした。此の境内には倶楽部と呼ぶ建物があって調理道具や什器を備えて集会所に當てられ、また玉川神社祭礼用具等も保管されて居りました。然し当社は明治四十一年十一月玉川神社に合祀となりましたが、旧来の習慣であった正月十五日、八月二日の行事は今此の地に伝承され嘗ては社頭に於て「●宜さま」と稱する厄払いの神楽も奉奏されたほどでありました。昨年の九月部落の有志に依って浄財が集められ旧来の神輿庫を新築しましたが、之を機会に旧跡を偲んで茲に小祠を祀り、上原部落の長久繁栄を祈り併せて本社玉川神社に対し報本反始の真心を捧げんとするものであります。
茲に由来の概要を誌して後世への指針と致します。

昭和五十三年九月二十八日

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最寄駅は、東急大井町線「等々力」駅。

外観。パッと見、民家のガレージといった感じの場所に鎮座しています。

案内板。

「お伊勢様」と書かれた石碑。

MAP

東京都世田谷区等々力3丁目32−20

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