新川大神宮
2017.09.01[ 神社 ]
江戸の酒問屋の守護神として篤い信仰を集めたお伊勢さま
新川大神宮
1625年、徳川二代将軍徳川秀忠より江戸代官町(現在の北の丸公園付近)に屋敷を賜った慶光院周清上人が、邸内に伊勢両宮の遥拝所として創建したのが起源の「新川大神宮」。
その後明暦の大火により霊岸島に代替地を賜り、1659年に勧請し社殿が造営されました。明治期に一旦「天祖神社」に改称しましたが、戦後改めて「新川大神宮」に改称されました。
御祭神は、天照大御神・豊受大御神。
霊岸島は明暦の大火後に島の中央に堀が開削され、「新川」と名付けられました。江戸時代には下り酒を扱う酒問屋が多く集まり、大いに賑わったそう。この地の産土神として、また酒問屋の守護神として篤い信仰を集めました。
先の戦災で焼失しましたが、再建にも全国の酒類業者が尽力したそう。
ちなみに慶光院とは伊勢にあった臨済宗の寺院で、戦国時代に入り途絶えていた伊勢神宮の式年遷宮を復活させた立役者です。
最寄駅は東京メトロ比谷線・東西線「茅場町」駅。徒歩5分ほど。
「天祖神社」と書かれた(旧)社標。