池立神社
2017.09.29[ 神社 ]
「池鯉鮒大明神」の御分霊を祀った越前福井藩松平家の屋敷神が起源の小祠
池立神社
江戸時代に、越前福井藩松平家の屋敷神として創建された「池立神社」。
徳川家康の次男にして越前北ノ庄藩初代藩主になった結城秀康が、日本橋蠣殻町にあった邸内に、三河国二宮・池鯉鮒大明神(知立神社)の御分霊を勧請し創建されました。
結城秀康の母である於万の方(長勝院)は、知鯉鮒明神の社人(神職)・永見吉英の娘。系譜を下ると、今上陛下(平成天皇)につながる家系です。また池鯉鮒大明神(知立神社)は、日本武尊の創建とされ、当時「東海道三社」の1つに数えられた由緒ある神社です。
明治期に入り(1884年)、かつて福井藩の下屋敷があった喜久井町内に遷座、さらに1889年に現在地に遷座しました。その後に喜久井町の地域の中心として、松平家持ちから町持ちの神社となりました。
本社である知立神社の主祭神は、鸕鶿草葺不合尊・彦火火出見尊・玉依比売命・神日本磐余彦尊。
現在は地域の中心というよりは敷地の隅に追いやられている印象がありますが、町民の熱い想いで存続した、由緒ある小祠として、これからも大切にされていくのだろうと思います。そう願います。
最寄駅は、東京メトロ東西線「早稲田」駅。徒歩5分ほど。