元宿神社(足立区千住元町)
2025.07.31[ 神社 ]
甲斐武田氏の家臣によって創建された八幡社が起源の「元宿神社(足立区千住元町)」。
1574年(天正2年)に、この地を開墾した鈴木左衛門尉信義によって創建された八幡社が起源と伝わっています。鈴木氏はもともと甲斐武田氏に仕えていたと云います。
明治末期に千住四丁目氷川神社に合祀されましたが、1930年(昭和5年)に稲荷社を合祀し改めて元宿の鎮守となり、翌年に現在の「元宿神社」に改称されました。
足立区教育委員会による案内板には、以下のように記されています。
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元宿神社
千住元町三三ー四
祭神 誉田別命(八幡神)宇迦之御魂命(稲荷神)
この地は鎌倉時代既に集落ができていた古い土地で、奥州路もここを通っていたといわれ、江戸時代初期の日光道中開設とともに成立した「千住宿」に対し「元宿」と称していた。
天正の頃、甲州から移ってきた人々によって、北部の川田耕地などが開墾され、その人々の守護神八幡神が鎮守としてここに祭られたという。明治末年、一時千住四丁目氷川神社に合祀されたが、昭和五年稲荷神を合祀して村社となり、再び元宿の鎮守となった。
荒川放水路の開削により、祖先が苦心して開拓した耕地は河川敷となり、多くの人々は悲しくも故地を離れねばならなかった。それらを記した境内の「感旧碑」は足立区内の開拓の歴史の貴重な資料である。
平成十七年三月
足立区教育委員会
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上記の通り、御祭神は誉田別命・宇迦之御魂命。また現在は千住七福神のひとつとして「寿老神」をお祀りしています。
最寄駅は、各線「北千住」駅。徒歩だと、約30分ほどでしょうか。
参道の社標。
社殿前の鳥居。
拝殿。
千住七福神「寿老神」像。
境内奥にある石碑・石塔。右は御由緒の刻まれている石碑、中央は三峯神社碑、左は庚申塔。
『感旧碑』。
拝殿前の狛犬。
MAP
東京都足立区千住元町33−4