箭弓稲荷神社(横浜市神奈川区)
2018.02.12[ 神社 ]
横浜・六角橋にある日本料理屋さんの屋敷神
箭弓稲荷神社(横浜市神奈川区)
横浜・六角橋の料理屋「末廣園」に屋敷神として祀られている「箭弓稲荷神社」。
明治期に、千葉からやってきた初代がこの地で牧場(房陽舎牧場)を開いたそう。当時は横浜専門学校(現在の神奈川大学)の学生向けにミルクホールも経営していました。その後3代目(戦後)の時に、ミルクホールが発展して料理屋として「末廣園」として営業を始めたそうです。その3代目が家の中を整理していたところ、「箭弓稲荷」のお札が出てきて、以来「屋敷神」として祀ったのが、六角橋「箭弓稲荷神社」の起源です。
かつては敷地の奥にあったそうですが、お店が火事にあった際にもこのお稲荷様が燃えずに残ったことから、現在のように一般の人でもお詣り出来るように祀られるようになりました。お店の方は再建され、地域屈指の日本料理屋として現在も繁盛しているようです。
ちなみに「箭弓稲荷」とは、現在埼玉県松山市にある「箭弓稲荷神社」。712年の創建と伝えられ、「平忠常の乱」の際に源頼信がこの神社で戦勝を祈願したと伝わる由緒ある古社です。「箭弓稲荷神社」の御祭神は、保食神。
最寄駅は、東急東横線「白楽」駅。徒歩10分ほどでしょうか。
現在の「末廣園」。箭弓稲荷はこの建物の右手の奥に鎮座しています。