大石神社
2018.05.28[ 神社 ]
石を御神体として祀っている、在原業平所縁の?神社
大石神社
石を御神体として祀っている「大石神社」。
創建年代は不明ですが、在原業平を祀っていると伝わっています。かつては「長津田村大石大権現祀」と称していたそうです。
平安時代に在原業平が東国下向した際に、この地で賊に取り囲まれ、火を放たれたそう。そのあとには大きな石が残されていたといい、これが現在まで伝わる御神体の起源なのだそう。しかし境内に掲示されている御由緒板に『その真偽については問う所ではない』と記されています(笑)。
在原業平が襲われたという場所は武蔵国と相模国の境(現在の境川沿い)だったそうですが、この石の所有を巡って両者で争いがあり、最終的に武蔵国(神社のある場所は武蔵国領内)のものとなったそう。
御祭神は、大石大神。明治期以降、御祭神が変わってしまう神社が少なからずあるのですが、こちらは古くからの言い伝えのまま残ったんですね。とても良い事です!
社殿は、江戸時代に領主の岡野氏により社殿が修復、また関東大震災・さらには東日本大震災後にも修復され、現在に至っています。
現在は「長津田十景」のひとつ「大石観桜」になっています。ただ訪問したのは桜の季節ではなかったので、残念ながら「観桜」はできませんでした。
最寄駅は、東急田園都市線・JR横浜線「長津田」駅。
社殿は石で囲まれた台の上に建っています。
境内に掲示されている御由緒。
境内社の稲荷社。
旧246号に面した場所にある鳥居。この石段を登った先に鎮座しています。