山王稲荷神社(横浜市瀬谷区宮沢)
2023.07.08[ 神社 ]
江戸時代創建・宮沢村を開墾した人々によってお祀りされたと伝わる「山王稲荷神社(横浜市瀬谷区宮沢)」。
江戸時代初期に、上矢部村の人々が荒れ地だった当地(後の宮沢村)を開墾した際に、開拓事業の成功と五穀豊穣を祈念するために祠を建立したのが起源と伝わっています。
境内に掲げられている『山王稲荷社の沿革』には、以下のように記されています。
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創建はさだかでないが江戸時代の初期慶安年間(西暦一六四八年)より承応年間(西暦一六五二年)頃徳川家康の家来で旗本石川六左衛門が自からの石高を補う為瀬野(現在の瀬谷)と和泉の間に荒れ地を見つけ石川家の役所(名主)上矢部村(現在の戸塚区上矢部町)の佐藤家の郎党数名(佐藤一族が第一陣として入植させ和泉境より開墾を始めるまず心のより処として佐藤家の割り当てた処に山王稲荷社の祠を建て工事の完成、五穀の豊饒、家内安全等を日夜祈念したと思われる その後石川家の領地から石井、広瀬、山中の一族また上矢部の付近から岩崎 小川等が続々と入植し畑の耕地が出来上がったのが元禄年間(一六八〇年)頃当時の宮沢の中心に村社として神明社を奉戴される、
山王稲荷社は宮沢村の最古のお社です。先祖の方々のご苦労が忍ばれます、明治の新政府の方針で神仏の資産没収を免れる為佐藤家の名義にしたので難を免れた、
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最寄駅は、相模鉄道いずみ野線「いずみ野」駅。徒歩約30分ほどでしょうか。
神社入口。
石段からの眺め。お詣りした日は晴れていたのですが、神社一帯は繁っている木々によって影の中、といった雰囲気でした。
石段の上にある鳥居。
覆屋がふたつ。右が稲荷社、左が山王社。
御由緒の書かれている案内板。
祠前からの境内の眺め。
MAP
神奈川県横浜市瀬谷区宮沢4丁目21−16