松坂屋上野店靏護稲荷神社(台東区上野)
2025.10.12[ 神社 ]
上野松坂屋の屋上にお祀りされている「松坂屋上野店靏護稲荷神社(台東区上野)」。
1929年(昭和4年)上野松坂屋の竣工の際に、東日暮里の靏護稲荷神社の御分霊を勧請し創建されました。
館内に掲示されている『靏護稲荷神社由来記』には、以下のように記されています。
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もともと靏護稲荷神社は今から185年余りの昔、文化12年(1815年)2月の午の日山城伏見(現京都府)の本宮に願い出て、江戸の根岸(現荒川区東日暮里)の里に建てられたものです。それ以来、当時の江戸市民の深い信仰をあつめて今日に至っています。
明治14年(1881年)1月の或る夜、神守の老爺が神殿付近で白狐を認め、その場所を調べたところ一巻の掛軸が残されているのを発見しました。怪しく思いその掛軸をひもといてみると、豊川稲荷大明神の尊像でしたので即座にその旨を松坂屋いとう県服店(当時)の店主に告げ、神璽と共に社殿に奉祀して、今日に至ると伝わっています。
この靏護稲荷神社は火防の神として、世々付近の住民の難を救ったことが数々あると伝わっています。ことに大正14年(1925年)3月の日暮里大火の際は、付近が既に危うく見えましたが、霊験あらたかにも神域、社殿無事に焼失をまのがれましたことが、付近住民の記憶に残っていると聞き及んでいます。
この本館屋上にある靏護稲荷神社は、昭和4年(1929年)上野松坂屋の竣工の際、開店に先立ち2月18日二の午の吉辰を占い、王子神社社司に願い、東日暮里にある靏護稲荷神社の神璽を分霊したもので、地上30メートル超の本館屋上に奉安、遷座の式を行い、以来今日に至っています。
平成13年8月
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最寄駅は、JR山手線「御徒町」駅。
本館8階のエレベーターの先に、
『靏護稲荷神社由来記』。
外に出ると、すぐ目の前に神社があります。
正面から、
鳥居の扁額。
社殿。
お狐様。
手水鉢。
MAP
東京都台東区上野3丁目29−3