万福寺十二神社(川崎市麻生区万福寺)
2022.04.22[ 神社 ]
旧都筑郡万福寺村の氏神様として祀られていたと伝わる「万福寺十二神社(川崎市麻生区万福寺)」。
江戸時代中期の1711年(正徳元年)の創建と伝わっています。以来旧都筑郡小机領万福寺村の氏神としてお祀りされてきました。
境内にある「十二神社建設の碑」には、御由緒について以下のように記されています。
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十二神社は、正徳元年(一七一一年)建立以来万福寺地区の氏神として長い歴史の中で大切に護られてきた。十二神社の祭神は、神社本庁に「宇気母智大神」と登録されている。宇気母智大神とは、「食物の神様」であり保食の神とも記され、五穀を司どる神と言われている。
十二神社は、十二柱の神々という意味で、十二柱は天神七代と地神五代からなり、生命の発展並びに伸長の源になる大神とされ、これらを祀ってある事に社名の由来があると言われている。
(以下略)
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「十二柱の神」というと、仏神十二神か熊野権現の十二神かと思うのですが、そのどちらにも触れられていません。。ネットを検索すると熊野権現の十二神を祀っていたのではないかという記述も見受けられましたが、確証は得られませんでした。
現在の御祭神は、宇気母智大神。
また旧村名であり現在の町名でもある「万福寺」は、かつてこの地域にあったお寺の名前ではないかということなのですが、江戸時代には既にその寺もなく、確かなことは不明なまま村名のみ残ったのだそう。
現在は麻生月読神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、小田急小田原線「新百合ヶ丘」駅。徒歩約5分ほど。
神社入口にある一ノ鳥居と社標。
角度は緩やかですが、少し長めの参道を登ります。
石段を登った後も、少し歩きます。その先に、ニノ鳥居と拝殿が見えます。
参道にある、御由緒の刻まれた石碑。
参道の狛犬。
拝殿。
宇気母智大神(保食神)像。ウケモチ神を模った像は、初めて見ました。
境内社の御嶽社。
津久井道沿いには庚申塔や地神塔が祀られています。
MAP
神奈川県川崎市麻生区万福寺3丁目2−3