栗木御嶽神社(川崎市麻生区栗木)
2022.04.29[ 神社 ]
旧武蔵国都筑郡栗木村の鎮守だった御嶽社を合祀し生まれた「栗木御嶽神社(川崎市麻生区栗木)」。
この地はもともと旧栗木村で、この場所には八雲神社(江戸時代には天王社だったでしょうか?)があったのですが、一村一社政策により、村社だった御嶽神社を八雲神社の境内地に合祀し、1919年(大正8年)に改めて村社御嶽神社となりました。
境内に掲げられている「栗木御嶽神社建設の碑」には、以下のように記されています。
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栗木御嶽神社
祭神 日本武尊
祭神 素盞嗚尊
記
古来、栗木には古き時代より日本武尊を祭神とする村社御嶽神社と素盞鳴尊を祭神とする無格社八雲神社があり、村の守護神として村民をはじめ近隣村より崇敬を集めてきたが、両社の由緒創建はいずれも不詳である。
明治三十九年一村一社の勅令があり、大正八年九月の氏子総会の議によって、八雲神社境内地に両社を合祀し村社御嶽神社を奉祠した。爾来、七十有余年地域の鎮守として崇められ、護持されてきた。よってこの神社には二柱の神が祭祀され、開運、厄除け、縁結びの神として広く知られている。
時を経ること幾星霜、社殿の腐朽が進むなかにあって、折りしも昭和六十二年、時代の要請により開始された栗木第二土地区画整理事業に神社境内地が含まれるため、氏子総会を開き本殿社務所をはじめ諸施設の建設を決定した。直ちに神社建設委員会を発足し、仮社殿の建設や仮遷座祭、旧社殿の解体、建設資金の調達、奉賛金寄進の懇請、本殿社務所の設計設発注等を行った。この間、区画整理事業による境内地の造成工事も進み、平成五年三月地鎮祭、同年十一月立柱祭、上棟祭、平成六年十一月遷座祭を執り行い、神社建設決定以来八年の歳月をかけた創建以来の大事業が竣工となり、ここに長年の氏子の悲願が達成された。
社名は地域の末永い平和と繁栄の御加護を願い栗木御嶽神社を号した。
これらの神社建設に際し御支援、御協力を賜った氏子、崇敬者、工事関係者ならびに栗木第二土地区画整理組合に対し深甚なる謝意を表し、人々の敬神の念篤きことを顕現し後世に伝えるとともに、栗木御嶽神社の竣工を記念し本碑を建立する。
平成六年十一月吉日
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上記の通り、御祭神は、日本武尊・素盞嗚尊。
現在は麻生の月読神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、小田急多摩線「栗平」駅。
南側の一ノ鳥居。
ニノ鳥居。
開放的で、広い境内。
拝殿。
拝殿前の狛犬。台座の高さだけで、1.5mほどあります。
御由緒の刻まれた石碑。
江戸時代後期の天保年間に奉納された狛犬。北側の入口付近にあるのですが、なんというか、ちょっと残念な扱いな気がします。。
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MAP
神奈川県川崎市麻生区栗木1丁目10−1