高円寺氷川神社(杉並区高円寺南)
2024.07.14[ 神社 ]
12世紀創建・江戸時代には高円寺村小名原の鎮守だった「高円寺氷川神社(杉並区高円寺南)」。
源頼朝による奥州征伐時に、随兵だった村田兵部某がこの地にとどまり帰農し、大宮の氷川神社を祀って社殿を建立したのが起源と伝わっています。村田家とは、高円寺の旧家なのだそう。江戸時代には高円寺村小名原の鎮守として、また明治期には高円寺村の村社となっていました。
杉並区教育委員会による案内板には、以下のように記されています。
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この神社の祭神は素盞鳴命です。社伝によれば、源頼朝が奥州征伐の際にこの地に着き、安達藤九郎盛長に命じて社殿を建立させたとも、家臣の村田兵部某が高円寺村にとどまり農民となった時、大宮の氷川神社をまつって社殿を建立したのが起源ともいわれています。言い伝えによれば、天文年間(1532~1555)、村内にある高円寺(曹洞宗寺院)と同じ頃の創建といわれます。しかし、詳細なことは定かではありません。
当社は「新編武蔵風土記稿」多摩郡高円寺村氷川社の条に、「除地四段三畝十歩 外ニ供免一段五畝 小名原ニアリ是モ鎮守ナリ 本社三尺四方南向 上屋二間ニ三間 木ノ鳥居ヲタツ 村内高円寺ノ持」と記されており、江戸時代には高円寺村小名原の鎮守様として農民の信仰を集め、高円寺が別当職を務めていたとわかります。明治7(1874)年に、村社となりました。
境内には、3社の未社がまつられていますが、なかでも気象神社(祭神・八意思兼命)は、全国で唯一の非常に珍しい神社です。この社は、戦時中、旧馬橋四丁目(現・高円寺北四丁目)にあった陸軍気象部内にまつられたものですが、戦後、関係者の要請で当神社の境内に移されました。
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御祭神は、素盞嗚命。
最寄駅は、JR中央本線「高円寺」駅。徒歩約3分ほど。
神社外観。
正面の鳥居。
杉並区教育委員会による案内板。
手水舎。
拝殿。
境内社の気象神社。「日本で唯一の気象の神社」として有名です。馬橋にあった旧陸軍気象部内に1944年(昭和19年)に造営されたのが起源です。終戦後の1948年(昭和23年)に高円寺氷川神内に遷座しました。御祭神は、八意思兼命。
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東京都杉並区高円寺南4丁目44−19