須賀神社(世田谷区喜多見)
2023.02.13[ 神社 ]
江戸氏の守護神を祀った天王社が起源と伝わる神社
須賀神社(世田谷区喜多見)
江戸氏の守護神を祀った天王社が起源と伝わる「須賀神社(世田谷区喜多見)」。
創建年代は定かではありませんが、もともとここには江戸氏の守護神を祀った天王社があり、その後江戸時代の承応年間(1652年~1654年)当地を拝領していた喜多見氏(江戸氏の後裔・喜多見重勝)が天神社を相殿として勧請したと云います。江戸時代以降この辺りは「天神森」と呼ばれていていたそうです。
境内に掲げられている『世田谷区指定無形文化財 須賀神社の湯花神事』には、以下のように記されています。
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須賀神社は、承応年間(一六五二〜一六五四)に喜多見久大夫重勝が喜多見館内の庭園に勧請したのが始まりといわれ、近郊では「天王様」とよばれ親しまれている。
湯花神事(湯立)は、例大祭の八月二日に執り行われる。社殿前に大釜を据えて湯を沸かし、笹の葉で湯を周りに振りかける行事である。この湯がかかると一年間病気をしないといわれ、今日も広く信仰を集めている。
湯花神事は浄め祓いの行事になっているが、湯立によって占いや託宣を行うのが本来の姿であり、神意を問うことであった。
素朴で普遍的な神事であったが、当区では唯一となり、都内でも数少ない行事となった。
平成十三年七月
世田谷区教育委員会
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御祭神は、素盞嗚尊、菅原道真公。
現在は喜多見氷川神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、小田急小田原線「喜多見」駅。徒歩約15〜20分ほど。
東側からの神社遠景。
正面の鳥居。
拝殿。
世田谷区教育委員会による案内板。
拝殿に掲げられた扁額。
MAP
東京都世田谷区喜多見4丁目3-22