上村神社・上野森稲荷神社(藤沢市鵠沼神明)
2025.10.20[ 神社 ]
古くから地域にお祀りされてきた二社「上村神社・上野森稲荷神社(藤沢市鵠沼神明)」。
どちらも創建年代は不明ですが、江戸時代後期の1789年(寛政元年)の幕府の文書に記録があります。上村神社は社宮神(おしゃもじさま)として信仰され、もともとこの場所にお祀りされていたようです。上野森稲荷神社は1861年(萬延󠄂2年)に上村神社境内に遷座したようです。
上村神社についての案内板には、以下のように記されています。
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上村(カムラ)神社
社宮神(通称おしゃもじさま)
通称おしゃもじさまといわれ風邪.、咳、ぜんそく、はしか、疫病等医者や薬のなかった大昔はすべての病気から村人を守って下さる神様として、近郷地域の人々から崇敬をあつめ信仰された神聖な神様であります。
特に風邪や、のど、ぜんそくなどで病む人はこの神社に供えてある杓文字を一本持ち帰り、患部をなでて全快すると新しい杓文字を添えて二本にして、神社にお礼として納められていたものです。
神社の創建は不明ですが極めて古いものと推定されます。村人の繁栄と健康を祈願し文化四年(1807年)には再造営が行われ石灯籠を奉献し今日にいたっておりますが年数の経過と共に御社殿の損傷も甚だしく、このたび町内の総意により新しく造営されたものです。
例祭は1月15日です。
氏子総代 宮崎誠一
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また上野森稲荷神社についての案内板には、以下のように記されています。
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上野森(カミノモリ)稲荷神社
創建の時期は不明ですが寛政年間(1789年)幕府が東海道の沿線調査を命じた図面に当稲荷神社及び社宮神の記録があります。(稲荷神社と社宮神は少し離れた場所に建っていた)五段豊後、商売繁昌、家内安全を祈頼し農業、漁業、及び産業の神様として、近郷の人々から常敬をあつめ信仰された稲荷神社です。
地元の人は昔から講中をつくり毎年2月1日、2日(現在は2月の第1日曜日)村中こぞって盛大な稲荷講が行われている。
近年では萬延󠄂2年1月(1861)御神体も新たにして現在の場所に勧請造営され更に記録によれば、明治37年2月(1904年)中宮を造営し現在にいたりましたが、御神殿の損傷も甚だしく、このたび町内の総意により新らしく造営されたものです。
氏子総代 宮崎誠一
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最寄駅は、小田急江ノ島線「藤沢本町」駅。徒歩約15分ほど。
外観。
二社が並んでお祀りされています。
左にあるのが、上野森稲荷神社。
右側にお祀りされているのが、上村神社。
境内の石塔群。
MAP
神奈川県藤沢市鵠沼神明4丁目3−149