亀戸石井神社
2017.04.21[ 神社 ]
石棒信仰の逸話が残る亀戸の「おしゃもじさま」
亀戸石井神社
811年に「弘法大師により発現せられたる社」と伝わる「亀戸石井神社」。詳細は分かりませんが、当時このエリア(下総国葛飾郡亀井戸郷)の鎮守神だったそう。
当時の御祭神は、級長彦命(シナツヒコ)、凡象女命(ミヅハノメ)、津長井命(ツナガイ)。シナツヒコは「風の神」、ミヅハノメは「水の神」、ツナガイは「井戸の神」。
かつて御神体として石器時代の石棒を祀っていて(現在はない模様)、そういった経緯から咳の病を治すご神徳がある「おしゃもじさま」「おしゃもじ稲荷」(もしかしたら一時期稲荷社も合祀されていたのかも?)と呼ばれていたようです。「しゃもじ奉納」の逸話も残っています。
石棒信仰と蛇神信仰としゃもじと咳神と。。この辺りは調べるとかなり面白そうなのですが、同時に何かしらの確証を持って推論を展開するのはなかなか大変そうなのでここでは割愛。
先の戦災で焼失した後、現在は小祠として再建され、地域を見守っています。
最寄駅はJR総武線「亀戸」駅。徒歩10分ほど。住宅街の中にあります。