寺家熊野神社
2021.06.07[ 神社 ]
古の田園風景を堪能できる「寺家ふるさと村」の中にある「寺家熊野神社」。
創建年代は不明ですが、師岡にある師岡熊野神社より分社して創建されたと伝わっています。明治期に近隣の山王社、金比羅社、伊勢神社、神明神社を合祀しました。
現在の御祭神は、伊弉諾命、伊弉冊命、大日霊貴命。
境内にある「熊野神社建設記念碑」の中の「由来記」には、以下のように記されています。
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熊野神社の創建は記録には不明であるが、武蔵風土記には九尺二間の社(熊野社)が寺家村熊野谷にあると記録されている。当地では昔から御熊様と言われ、口伝により何時の時代か火災によりここに移転されたと伝えられている。この度罹災した社は、慶應三年に当地大工野路文之丞により建立されたと棟札により判明する。その後大正十四年に当地大工荻原七之助により拝殿・浜縁を増築し、社殿が完成。昭和四十五年に屋根を茅葺きより銅板葺きに改築する。今回の再建には旧社殿の復元をする趣旨で建設をする。
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社殿は2001年(平成13年)に不審火によって全焼してしまいましたが、翌2002年(平成14年)に再建されました。
現在は麻生にある月読神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、東急こどもの国線「こどもの国」駅。とはいえ、徒歩だと30分以上かかります。「寺家ふるさと村」は、横浜市が「良好な田園景観を有する農業振興地域・農用地区域の景観保全と地域の活性化を目的」に指定された「横浜ふるさと村」のひとつ。横浜市内では数少ない「ホタルが見られる場所」なのだそう。
「寺家ふるさと村」は、かつてのこの地域の景色をほぼそのまま残したような雰囲気です。
正面の鳥居。
結構急な石段を上った先に、拝殿があります。
拝殿。
拝殿に掲げられた扁額。
拝殿前の狛犬。
御由緒の刻まれた石碑。
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神奈川県横浜市青葉区寺家町880