菅原神社(町田市本町田)
2022.02.09[ 神社 ]
室町時代創建・町田三天神のひとつ「菅原神社(町田市本町田)」。
室町時代の永享年間(1429年〜1441年)に、大沢左近正次がこの地に天神像を奉斎したのが起源と伝わっています。この天神像は、旧多摩郡柚木領大沢村に住んでいた大沢正純(大沢左近正次の先祖)が鎌倉時代に北野天神に参詣した際にいただいたものだと云われています。
江戸時代前から、町田村の鎮守として祀られており、現在は町田天満宮・南大谷天神社とともに「町田三天神」のひとつとして崇敬されています。
境内にある御由緒板には、以下のように記されています。
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室町期の永享年間大沢左近正次は先祖の大沢七郎正純が元応年間(鎌倉期)に京都北野天神へ詣でた折に得た天神像をこの井手の沢の山上に奉安いたしました 時は下ってその子孫大沢玄蕃は江戸期初頭の寛永七年(一六三〇年)新たに渡唐の天神像を刻ませてここに奉安いたしこの地を寄進して本町田の鎮守としたのが当社の縁起であります
享保七年(一七二二年)御本殿が再建され天明五年(一七八五年)社殿が造られました 明治三十五年(一九〇二年)千眼天神社、大六天社、七面社、稲荷社、白山社の五社を合祀しその後も氏子の総力をあげて社殿の修復、境内の整備を重ね平成十二年には新神楽殿が竣功いたしました
主な御祭神は菅原道真公(平安前期の学者、政治家、役人)であります 同じく菅公をお祀りする町田天満宮 南大谷天神社とともに 町田三天神の一社として多くの人々からご神徳を慕われ 崇敬されております
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町田天満宮は町田村から分村してできた旧原町田村に、南大谷天神社は同じく分村してできた旧大谷村に、町田村の鎮守神だった天神様を奉斎したもの。なので、こちらの神社が町田三天神の「もと」なんですね。
上述の通り、主祭神は菅原道真公。
神社のある場所は、1335年(建武2年)に起きた「中先代の乱」で、北条時行を擁立し鎌倉幕府再興を狙う旧鎌倉幕府軍と足利氏ら新幕府軍による合戦のあった「井手の沢古戦場」でもあります。
最寄駅は、JR横浜線・小田急小田原線「町田」駅。徒歩だと約30分ほどでしょうか。。
正面の鳥居。
鳥居の先は、一旦くだります。
参道にある御由緒板。
境内社の弁天社。
石段を登ったところにある拝殿。
境内社の愛宕神社。
境内社の藤木稲荷社。
MAP
東京都町田市本町田802