日吉熊野神社
2020.10.17[ 神社 ]
古くから「熊野三社大権現」として祀られていたと伝わる「日吉熊野神社」。
創建年代は不明ですが、かなり古くからこの地に鎮座していたのではないかと云われています。
境内にある御由緒には、以下のように記されています。
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当熊野神社はもと熊野三社大権現と称し創建の年代詳ならず武蔵風土記に 当社は村の中ほど丘の中腹に在り社地に古松生茂りて古き宮地とみゆと 以て古き勧請なるを知る 当社殿は天保五年四月当初の大工初代天野楢右衛門の工に成り 其後大正十二年四月同家三代大工天野鈴太郎に依り大修理を加へ萱葺屋根を銅板葺に改む 同年赤城大明神並に山王大権現の二社を合祀せり かくて星霜百三十年風雪に堪へ関東大地震及び大東亜戦争にも些の災禍なく蒼古の社殿は当郷氏子の誇なりしが 爾後無頼の徒横行し心無き仕業に社殿屡々破損し屡々修理を加へしも終には補修不可能の状態にまで重破損せり 依て氏子総員鳩首協議の結果神域社殿を根本的に改修することに一決し 新たに建設委員を選出して直ちに実施に着手す 斯くて工事一切を上記大工第五代たる天野工務店社長天野弘之氏に依頼して昭和四十七年五月二十六日起工式を挙げ同四十八年十一月二十四日竣工す 此が経費は神社所有地の内約四百坪を売却したる代金六千壱百貮拾萬円及び氏子篤志者の寄附金五百貮萬七千円と勤労奉仕人四百五十口を以て充てしも建設委員並に氏子総員の協心戮力終始献身的努力を蓋して再建に奉仕したる功績亦た大いに興れり 今や工就り社壇一新神威増輝の慶拝を仰ぐ斯に其由来を銘記して後世に貽る
昭和四十九年二月吉祥日
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御祭神は、伊弉那岐命、伊弉那美命、事解男命、速玉男命。
現在は木月住吉神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、東急東横線「日吉」駅。慶應大学日吉キャンパスを通っていくと、徒歩10分ほど。
参道に建つ社標。
鳥居。
御由緒の刻まれた石碑。
拝殿。
拝殿の扁額。
左の階段を登ったところが熊野神社の拝殿。真っ直ぐ進むと、境内社の浅間神社へ続きます。
境内社の浅間神社。丘のかなり上の方にあります。
浅間神社に向かう途中にある、境内社の稲荷社。