八兵衛稲荷神社(新宿区若松町)
2024.11.01[ 神社 ]
地域の火伏の神
八兵衛稲荷神社(新宿区若松町)
自らの失火を悔やみ地域の防火に務めた故人を偲んで祀られたお稲荷さま「八兵衛稲荷神社(新宿区若松町)」。
江戸時代中期に、この地の町人・八兵衛が自らの過失によって火事が起きてしまったことを悔やみ、以降毎夜町内を「火の用心」と言いながら歩き防火活動に務めたと云い、彼の死後に町内の人々が稲荷を奉斎し八兵衛を併せて祀ったのが起源と伝わっています。
境内の御由緒板には、以下のように記されています。
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正一位八兵衛稲荷神社の由来
今を去る約二百六十年前 徳川中期の頃当地に町人八兵衛と云う人が居りました。
ある日自分の過夫から火事を出してしまいました。八兵衛は近隣に迷惑をかけた事を悔い毎日毎夜町内を「火の用心」「火の用心」と廻って歩きました。
れからといふものこの若松町には大きな火事がほとんどなくなりました。
八兵衛の死後町内有志が稲荷神社を建て八兵衛をまつったのです。
この事を伝え聞いた時の町奉行は将軍家に奏上し正一位を贈り八兵衛をたたえたのです。永々貯めた財宝を火事で灰にするよりも八兵衛の今も昔も変らない心を意とされこの社に御参下さり尚一層の火の用心をどうぞ
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最寄駅は、都営地下鉄大江戸線「若松河田」駅。
神社外観。表通りから一本入った、細い路地沿いにあります。
鳥居正面から。
境内の様子。
社殿。
社殿前のお狐様。
御由緒板。
MAP
東京都新宿区若松町31