道念稲荷神社
2017.12.27[ 神社 ]
悪霊を封じ込め海に流す「蛇も蚊も」神事が今も行われている、生麦・本宮地区のお稲荷さま
道念稲荷神社
生麦・本宮地区の鎮守として祀られてきた「道念稲荷神社」。
創建年代や御由緒は不明ですが、現在は生麦の杉山神社に遷座した奥房野道念稲荷の分社ではないかと云われています。宝暦年間に再建と伝わることから、遅くとも江戸時代中期にはこの地に祀られていたと思われます。
こちらの神社には「蛇も蚊も」と呼ばれる神事が伝わっています。約300年前の江戸時代に疫病が流行した際に、藁で作った蛇に悪霊を封じて海に流したことが始まりだそう。かつてはこちら本宮と原神明社で一体ずつ作られ、「蛇も蚊も出たけ、日和の雨け、出たけ、出たけ」の掛け声とともに町内を練り歩き、両地区の境界で絡み合いをさせた後に海に流していました。現在では「横浜市指定無形民俗文化財」となっています。
最寄駅は、京浜急行本線「生麦」駅、あるいは「花月園」駅。どちらからも徒歩10分ほどでしょうか。
「蛇も蚊も」の説明が掲載されている案内板。