出来野厳島神社
2021.06.27[ 神社 ]
新田の守護神として勧請・創建された「出来野厳島神社」。現在の町名にちなみ「日の出厳島神社」とも呼ばれているようです。
川崎・稲荷新田(現在の大師河原・殿町~日ノ出)の開発(寛永2年(1625年))以降に、新田の風水害からの加護を祈念して勧請・創建されたと伝わっています。当時は「出来野弁財天」と呼ばれていました。
境内にある「日の出 厳島神社の由来」には、以下のように記されています。
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此の地に建つ神社は日の出厳島神社と称し祭神は市杵嶋姫命を祭ってあります、又古くから出来野の弁天様とも呼ばれ地域の氏神様として崇められ親しまれてきました。初代のお社は総槇造りで茅葺屋根の昔ながらの造りでしたが大正十二年九月の関東大地震で社が倒壊し現在の社殿は昭和四年に村人の力で再建されました。古くは江戸時代、一八〇八年十二月太田南畝(蜀山人)とも云う人が徳川幕府の命で多摩川の河川を調査した時の日記の中に「羽田から六稲荷の渡しを渡り江川の堀に沿って出来野弁天の前を過ぎる」と書き残されております。そして昭和四十年末頃まで境内中央に今でも残る銀杏の木の他に数本の巨木が天高く聳え子供達の良い遊び場ともなっていました。又当時は神社正面の鳥居の前は直ぐ海に繋ぐ出来野川の船着場で毎日海での漁に海苔採りに、船を操る人達で賑やっていました。そして遠く離れた海でその日の漁が終わり我が家えの帰路に急ぐ人達にとって遙か遠く空高く聳えて見える厳島神社の大銀杏の木が海で働く人達の心の安らぎとして帰路に着く道しるべに成ったことです。
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現在の御祭神は、市寸島比売神。
現在は川崎大師駅前にある若宮八幡宮の兼務社となっているようです。
最寄駅は、京浜急行電鉄大師線「小島新田」駅より徒歩約10分ほど。
正面の鳥居と社標。
拝殿。
境内社の出来野稲荷神社。
「塩で溶けた」と云われる庚申塔。
MAP
神奈川県川崎市川崎区日ノ出2丁目6−3