芭蕉稲荷神社(江東区常盤)
2025.01.04[ 神社 ]
松尾芭蕉愛好の石蛙が見つかった場所
芭蕉稲荷神社(江東区常盤)
「芭蕉庵」があったとされる地にお祀りされている「芭蕉稲荷神社(江東区常盤)」。
神社の創建は1917年(大正6年)。台風による高潮災害の際、この地で松尾芭蕉が愛好したという石造の蛙が見つかったことから、地元の人々がここに稲荷を祀ったのが起源なのだそう。
芭蕉遺蹟保存会による案内板『深川芭蕉庵旧地の由来』には、以下のように記されています。
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俳聖芭蕉は、杉山杉風に草庵の提供を受け、深川芭蕉庵と称して延宝八年から元禄七年大阪で病没するまでここを本拠とし「古池や蛙飛びこむ水の音」等の名吟の数々を残し、またここより全国の旅に出て有名な「奥の細道」等の紀行文を著した。
ところが芭蕉没後、この深川芭蕉庵は武家屋敷となり幕末、明治にかけて滅失してしまった。
たまたま大正六年津波来襲のあと芭蕉が愛好したといわれる石造の蛙が発見され、故飯田源次郎氏等地元の人々の尽力によりここに芭蕉稲荷を祀り、同十年東京府は常盤一丁目を旧跡に指定した。
昭和二十年戦災のため当所が荒廃し、地元の芭蕉遺蹟保存会が昭和三十年復旧に尽した。
しかし、当所が狭隘であるので常盤北方の地に旧跡を移転し江東区において芭蕉記念館を建設した。
昭和五十六年三月吉日
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最寄駅は、都営地下鉄新宿線・大江戸線「森下」駅、あるいは東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄大江戸線「清澄白河」駅。
神社外観。
鳥居の扁額。『芭蕉庵史蹟』『芭蕉稲荷神社』と書かれています。
境内の風景。
社殿。
社殿横の石碑。
MAP
東京都江東区常盤1丁目3−12