穴澤天神社(稲城市矢野口)
2022.05.11[ 神社 ]
天津神・少彦名命を祀る延喜式内社「穴澤天神社(稲城市矢野口)」。
孝安天皇4年(※機械的に算出すると紀元前423年!)の創建と伝わっています。こちらの神社が延喜式内神明帳に記載のある「武藏國多磨郡穴澤神社」と云われています(※論社は他にも挙げられています)。
境内に掲げられている御由緒には、以下のように記されています。
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孝安天皇四年の創建にして、主祭神は少彦名命を御祀りした社でこの命は人民に医療法や造酒の術を授けられ、特に薬の神から健康増進の神として、又、国土経営に偉功を遺された著名な御方であります。
天正十八年(一五九〇)に社殿を再建し元禄七年(一六九四)社殿の造営が行われ、その時菅原道真公を合祀され、公は古くより文学の神として親しまれ、広く仰ぎ祀られております。
大正七年(一九一八)国安神社 大己貴命(大国主命)を合祀、縁結、開運の神として以後崇敬されており、境内下三澤川右岸沿いに、横穴巌窟がありましたが、昔の巌窟は崩れ、現在の洞穴は二度目ですがこれがすなわち穴澤の起源であります。この洞窟内には元石仏の安置跡も残っており、明治四年神仏分離の際、石仏像は当時別当職であった威光寺に移さられました。
延喜式内神明帳所載(延喜五年、九〇五年撰上)に記されている古社で多摩八社の内一社であり、明治六年郷社に列せられました。
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もともとは土地神(穴澤神)を祀っていたという説もあるようですが、武蔵国の国府があった府中からほど近いこの場所に、天津神を祀った古社があるというのは至って自然なことのようにも(個人的には)思います。
現在の御祭神は、主祭神として、少彦名命。相殿神として、菅原道真公・大己貴命。
最寄駅は、京王相模原線「京王よみうりランド」駅。徒歩約5分ほど。
三沢川にかかる天神橋からの眺め。京王線の高架の下に鳥居が見えます。
一ノ鳥居。
石段を登ります。
石段を登って、左手に向かいます。途中に境内社が祀られています。
ニノ鳥居と社標。
拝殿。
境内社の稲荷社。
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MAP
東京都稲城市矢野口3292