山吹の里の碑

2018.09.12[ 史跡・公園等 ]

山吹の里の碑

室町時代に活躍した武将・太田道灌の逸話を伝える石碑 山吹の里の碑

室町時代に活躍した武将・太田道灌の逸話を伝える「山吹の里の碑」。

太田道灌が鷹狩りに出かけた際、突然のにわか雨に遭い、近くの農家で蓑を借りようとしたところ、応対した少女は一輪の山吹の花を差し出しました。この意味がわからずに道灌は怒ってしまったそう。この出来事を家臣に話したところ、後拾遺和歌集に収められている「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき」の歌にかけて、『蓑(実の)ひとつ持ち合わせがない』ことを伝えようとしたことがわかり、歌を知らなかったことを恥じた道灌は、以後和歌の勉強に勤しみ、結果として歌人としても知られるようになったと云われています。

この逸話の場所「山吹の里」が何処なのかについては、埼玉・東京・神奈川の各地に伝承が残っており、確定されてはいないそうです。こういうお話は、無理に場所を確定することなく、それぞれの場所で後世に伝えていければ良いですよね。因みに私は落語は全くわからないのですが、この逸話は「道灌」という演目にもなっているそうです。

最寄駅は、都電荒川線「面影橋」停留場。

山吹の里の碑写真

「山吹の里の碑」の脇にある案内板。

山吹の里の碑写真

「山吹の里の碑」は、面影橋の袂にあります。この通りは、かつて鎌倉街道だったと云われています。早稲田通りの先から鳩森八幡神社の間の道は、江戸時代には既になくなってしまっていた模様。

山吹の里の碑写真

「面影橋」の案内板。

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