常久の渡し(府中市小柳町)
2025.04.11[ 史跡・公園等 ]
作場渡しとして使われていた、多摩川の渡しのひとつ
常久の渡し(府中市小柳町)
作場渡しとして使われていた、多摩川の渡しのひとつ「常久の渡し(府中市小柳町)」。
常久の渡しは「常久河原の渡し」とも呼ばれ、主に農作業のために使われていたと云います。
『常久渡し』碑には、以下のように記されています。
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常久渡しは、常久と対岸の常久南部(現稲城市)との往来のために設けられていた渡しで、常久村が管理していたことからその名があります。この渡しは、農耕渡し(作場渡し)であったため、上流の是政渡しや下流の押立渡しなどと異なり、渡し賃をとらなかったようです。
渡しは、多摩川 の水量が多い四月から九月までは船を利用し、渇水期の十月から三月までは仮橋を架して往来に供しました。渡し場には一般的に桟橋が設けられ、平底の船がそこから漕ぎ出されました。船頭の小屋は岸辺に設置されていたようです。
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最寄駅は、西武多摩川線「競艇場前」駅。
『常久渡し』碑近影。後ろに見えるのが多摩川の土手。
碑に刻まれている説明文。
碑のある場所の向かいの土手からの多摩川の眺め。
MAP
東京都府中市小柳町6丁目24