高輪大木戸跡
2017.04.11[ 史跡・公園等 ]
治安維持と交通規制のために東海道に設置された「江戸の玄関口」
高輪大木戸跡
かつて東海道の「江戸の玄関口」だった「高輪大木戸」。もともとは「芝口門」として芝に建てられたのが起源。1724年にこの地に移転し「高輪大木戸」となりました。江戸後期には高札場(法令などを民衆に知らせるための場所)もここに移設され、「江戸六大高札場」に数えられたそう。
道に両側に石垣を組み、夜の間は門(木戸)を閉じて通行止めにすることで、治安維持と交通規制を行っていました。写真にあるのはその石垣の一部です。
江戸の頃はここで旅人の送迎が行われていたそうで、まさに東海道の「江戸の玄関口」だったということですね。
とはいえ、残っているのはこの石垣の一部のみ。現在は第一京浜が走る、よくある「都会の光景」となっています。ちょっと残念。それでも江戸時代の交通関連史跡としては都内では非常に貴重な存在で、国の史跡にも指定されています。
最寄駅は都営浅草線「泉岳寺」駅。気にしなければ本当に素通りしてしまうそうな場所ですから、訪問する際には地図(今ならスマホの地図アプリですかね)のチェックを忘れずに。