小野路城址(町田市小野路町)
2024.02.13[ 史跡・公園等 ]
小山田氏によって築かれた平山城
小野路城址(町田市小野路町)
小山田氏の拠点だった小山田城の支城として築かれた「小野路城址(町田市小野路町)」。
小山田氏は坂東平氏・秩父氏の一族。小山田有重の居城だった小山田城の支城として小野路城は築かれ、小山田有重の子・二郎重義が城主でした。しかし小山田氏は畠山重忠の乱後に粛清され、わずかに生き残った人々は甲斐国に落ち延びました(後に武田氏の家臣団として再興)。
小野路城は室町時代には扇ヶ谷上杉氏の拠点のひとつとなっていましたが、長尾景春の乱の際に落城。その後この地は山内上杉氏の重臣・大石氏の所領となりましたが、城としては使用された形跡はないそうです。
東京都による案内板『小野路城址』には、以下のように記されています。
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小野路城は、現在の大泉寺の場所に居城(小山田城)を構えていた小山田有重が築いた副城で、その子、二郎重義が守護にあたったという。築城は承安年間(一一七一~一一七四年)といわれ、都内の古城址の中でも最も古いもののひとつである。
現在残っている地形から、本丸を含む二つの郭(くるわ)と、それをかこむ土塁、空濠からなっていたと想像される。
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最寄駅は、小田急多摩線「唐木田」駅。しかし徒歩だと30分以上かかると思います。
図師小野路歴史環境保全地域内は、どこもこんな感じ。勾配があるわけではないですが、「山道」です。
その左側に見えるこちらの小山が小野路城址。
東京都による案内板。こちらがなければ、間違いなく素通りしてました。。
こちらが主郭跡に登る道。頂上には現在八雲神社があります。
頂上の主郭跡。平らな空間が広がっています。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、人工的に造られた段差が残っています。
MAP
東京都町田市小野路町797