伝承小栗塚之跡(藤沢市西俣野)
2023.09.05[ 史跡・公園等 ]
「小栗判官」伝説の地のひとつ
伝承小栗塚之跡(藤沢市西俣野)
閻魔大王によって甦ったという「小栗判官」伝説の地に建つ「伝承小栗塚之跡(藤沢市西俣野)」。
浄瑠璃や歌舞伎等、様々な日本の伝統芸能の世界で語り継がれている「小栗判官」伝説。神奈川県内には伝説の舞台となっている場所がいくつかあります。そしてそのひとつがこの「小栗塚」。盗賊・横山大膳に毒を盛られて斃れた小栗判官が棄てられた場所、つまりは「地獄の入り口」と伝えられる場所です。伝説の中では「上野原」と呼ばれています。
もともとそう伝えられている場所は、実は道路建設工事によってなくなっており、そのそばにこの石碑が建てられたのだそう。かつて塚があった場所の中央は常に窪みになっていて、土を入れて平らにならしてもいつのまにか窪んでしまっていたと伝わっています。
正直なところ、ここは石碑があるだけなので、「伝説の地」っぽさを感じられるかというとなんとも言えないのですが、この他にも遊行寺(閻魔大王が小栗判官を救うように伝える夢を見たのが遊行寺の太空上人)や侍従川(逃げた照手姫が沈められた川)など、「小栗判官」伝説にまつわる、もしくは地名の登場する場所が県内にはあります。これらを巡る散歩の中の一つとして捉えるのならば、外せない場所ではあると思います。
最寄駅は、小田急江ノ島線「六会日大前」駅。徒歩約20分ほどでしょうか。。
石碑近影。
こちらは道路を挟んで「小栗塚之跡」の反対側にある「土震塚(すなふるいづか)」と思われる場所。閻魔大王の計らいによって小栗判官が蘇生した場所だと云われているそうです。
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MAP
神奈川県藤沢市西俣野410