日本橋
2017.10.02[ 史跡・公園等 ]
「日本の道路の起点」となっている「日本橋」。
現在かかっている橋は明治44年に架けられたもので、19代目あるいは20代目といわれています。国の重要文化財。なお初代の橋は徳川家康の命により1603年に架けられました。
橋の中央には道路元標が埋め込まれており、袂には全国の主要都市までの距離が記された「里程標」が設置されています。
「道路元標」の設置は明治になってからですが、そもそもこれは、1604年に日本橋が五街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)の基点となったことにちなむもの。そういえば、その昔某局のアナウンサーが生放送の番組内で「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」って読んでいましたっけ。。
ちなみに「道路元標」は明治期に設置され(東京日本橋と京都三条橋)、大正期に旧道路法にて全国の市町村にされたのですが、現在の道路法では法的根拠はないそう。
ところで最近、「日本橋周辺の首都高を地下化」する方向、というニュースが流れましたが、正直なところ、それをするのなら一緒に「川も綺麗に」しないといけないのでは?と思います。実は今回訪問したのは8月。真夏の日本橋川(神田川も同じです)は、見た目も酷いですが、臭いはもっと酷いものがあります。。「空」だけ取り戻しても、かつての「日本橋」は戻ってきません(※昔はどれくらい綺麗だったのか?正直私にはわかりませんが)。莫大な費用がかかる工事になるのでしょうが、一部とはいえ「水の都・江戸」を復元するのなら、相当の覚悟を持って取り組んでほしいと思います。
道路元標(左)とモニュメント。
渡辺長男氏による麒麟像。
「日本橋」のプレートがついているのは日本橋ではなく首都高。下の道路(橋)が日本橋。なんとも残念な風景です。。