武蔵国府跡(府中市宮町)
2025.03.11[ 史跡・公園等 ]
武蔵国の中心地だった国府の跡
武蔵国府跡(府中市宮町)
奈良時代から平安時代にかけて、武蔵国の中心地だった国府の跡「武蔵国府跡(府中市宮町)」。
武蔵国は、現在の東京都・埼玉県及び神奈川県の川崎市・横浜市に当たる地域に設けられた令制国。その行政機能の中心だった国衙(こくが)が置かれた場所が、現在の大國魂神社を含むこの辺り一帯にあったそうです。
府中市による案内板『武蔵国衙跡』には、以下のように記されています。
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①国府・国衙とは
奈良時代から平安時代の約400年間、武蔵国(現在の東京都と埼玉県、神奈川県の一部)を治めた役所の所在地を国府といい、その中枢の役所群が置かれていた所を国衙といいます。
② 国街の範囲
武蔵国衙跡は、全体のごく一部がわかっているにすぎませんが、大國魂神社境内からその東側にかけてのおおよそ東西 200m以上、南北300mに広がると考えています。
③格式の高い建物の存在
この鍵物跡周辺では、一辺 30cm程度の塼が多量に出土していることから、塼敷もしくは塼を基壇の縁に用いた瓦葺きの格式の高い建物が存在したことがわかります。
④国街の中枢建物跡の発見
この場所では、こうした格式の高い国衙の中枢を構成する建物跡が、南北に2棟並んで発見されました。
⑤柱と床の表示
朱色の柱は、当時の国衙の中枢建物の柱位置を示し、床仕上(平板)は、建物範囲を表しています。
⑥府中の地名
府中の地名は、この「国府の中」から生まれました。
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最寄駅は、京王電鉄京王線「府中」駅、あるいはJR南武線「府中本町」駅。どちらからも、徒歩約5分ほど。
南側からの眺め。
国内展示室に掲示されている『国司の元日朝拝イメージ』。
こちらは屋外にある案内板『武蔵国衙跡』。
MAP
東京都府中市宮町2丁目5−3