上菅の渡し
2022.06.19[ 史跡・公園等 ]
「矢野口の渡し」と呼ばれていた、多摩川の渡しのひとつ
上菅の渡し
江戸時代には「矢野口の渡し」と呼ばれていた、多摩川の渡しのひとつ「上菅の渡し」。
江戸時代の1673年(延宝元年)に開設されたと伝わっています。水量の少ない冬季には仮橋が架けられていたと云い、甲州街道や津久井道の脇道として利用されていたようです。かつては矢野口村と菅村の境付近にあったのですが、現在記念碑があるのは明治期以降に利用されていた場所。
NPO法人多摩川エコミュージアムによる案内板には、以下のように記されています。
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古くは矢野口の渡しといわれ、旧菅村と旧矢野口村の境から対岸の下石原とを結んだ。
明治には下流に移動し、上菅の渡しとなった。
1935(昭和10)年に廃止。
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最寄駅は、JR南武線「矢野口」駅、あるいは「稲田堤」駅。
土手の上を走るのは、多摩沿線道路。東京都稲城市に入ると「アカシア通り」という名称になります。
記念碑の上の案内文。
記念碑の前からの多摩川の眺め。
MAP
神奈川県川崎市多摩区菅野戸呂11−7